楽な商売だと思ったらとんでもない。
一人社長の不動産業務日誌
カテゴリー【お客さん
はじめてのお客さん(前編)
POSTED BY
2021-02-06

※当ブログでは便宜上、借主・買主を「お客さん」、貸主・売主を「大家さん」と呼ぶことにしています。

事務所のオープンにごぎつけたものの、新規店舗の物珍しさから、通りゆく人々は「何が出来たんだ?」と見る人はいても、なかなか部屋探しをしてる人が事務所に入ってきてくれない。店頭でレインズ図面を熱心に見てくれてる人も、「店に入る」という一歩を踏み出してくれない状態がずーっと続いてました。一応、軽く声はかけるんだけど、声かけた途端気まずそうに「あ、いや…」といって去っていく人達が大多数。はぁー、難しいもんだなぁ。

そんな折、いつも通り朝店を開けようと出社したところで、すでに店頭で熱心に見てる若者が居た。この場合さすがに素通りして店開ける訳にはいきません。「おはようございます、いらっしゃいませ」と軽く声かけて店開けたところ、若者は声をかけてきてくれた。「あのー、このへんでペット飼ってよい一人用の部屋とかってありますか」と!営業開始一ヶ月を過ぎようとしたところでようやくの「一般のお客さん」との会話ですよ。長かった…まだ何も始まってないが;

初めての来客にキョドりつつも、どうぞどうぞとテーブルに座ってもらい、じゃじゃん!用意しといて良かった「ご来店シート」!ほかに条件はありますか~などと手馴れてるを装い、聞いていきます。どうやらそのお客さん、今住んでるワンルームに引き取り手のない身内の荷物を大量に預かってしまって足の踏み場も無くなってしまったらしい。どうせ引っ越すなら、兼ねてより好きだった子犬と一緒に住みたいとのこと。とこの理由なら、結構広めのワンルームかある程度収納がたっぷりある物件が必要になるだろう。しかし、自分が不慣れなため、残念ながらその場ではサッと適当な物件を探してあげることができなかった。結局、「ではあたっときますね!」と返答し、名刺だけ渡して帰ってもらうことに…ああー、最初からなにやってんだか俺…お客さん逃げちゃうじゃん…。

気を取り直し、一人になったところでじっくり検索。まずまず条件に合いそうな物件が3つほどあったので、元付会社に空室確認。どれも大丈夫。ちなみどれも、先日挨拶周りした近接業者の物件じゃありません。なんかしばらくかかわりあいになりたくなかったし。レインズ図面を自社帯に加工し、お客さんに電話。幸いなことに、その人うちの事務所のすぐ近くに住んでいたので、すぐに来てくれました。資料を渡し、3つとも見たいとのこと。そう来ることも想定していたので、あらかじめ元付さんには内見方法・鍵の手配をお願いしていました。早速出発!

1件目は、駅から8分程度のマンション、3階の部屋。窓開けて正面とコンニチワーすることもなく、3件の中では一番クオリティは高い。ただ本人は、やや急な階段を3階までってのをかなり気にしていた。
2件目は、1件目に近いが駅からは近く4分程度のアパート。掃除すればクオリティはそこそこかと思ったけどちょっと狭かったかな。
3件目は、事務所最寄りの駅じゃなくて、2つとなり町の物件。ここは最も広く、リフォームも完了しておりキレイで12帖近くあるアパート。ただし建物の築年数は相当なものだったが。当然ながら、車で案内。慣れてないので緊張したけど、事故らなくて良かった良かった。

結果は、意外にもどれも好感触。おお、これは優柔不断じゃなく即決タイプの、不動産屋にとって最もありがたい部類のお客さんだ!その中でも3件目が最も気に入ったので、申し込みたいとの事!おおお!初めてのお客さんで、こんなにうまくいっていいのだろうか!?ラッキー!

…と小踊りしたのもつかの間、仕事とはそう簡単にうまく行くはずは無いのでした。(後編へつづく)

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